日時:2015年6月1日
Ⅰ部:17:00〜19:00
Ⅱ部:19:30〜20:30
場所:はぁとinternational(株)
内容:インプロワークショップ
講師:宮本万里さん(NY在住)
先日、はぁとオフィスで「インプロワークショップ」を行いました。
講師は、NYから一時帰国されている「宮本万里さん」です。
NYで演劇を学ばれ、今はインプロの道をまっすぐに進まれている方です。
私は彼女と会うまで、「インプロ」という言葉も聞いたことがありませんでした。
多分日本人の皆さんの中には、私と同じような感想をお持ちの方も多いのでは?と思いますので、ワークショップを振り返りながら、インプロを感覚で体験していただければと思います^^
インプロ=即興芝居のことです。
瞬時にその場面に対応することが求められます。
その時、「自分をどうかっこよく見せるか」ではなく、「相手をどうよく見せるか」を大切に振る舞わなければならない、とのことです。
いくら自分ばかりを素敵に見せても、その場面に合った振る舞い、つまり、周りと協調しなければ、見ているお客さんには違和感を与えてしまう・・・ということでした。
この一言に、私はすぐに普段の自分を振り返りました。
み、み、耳が痛い・・・><
最初から素晴らしい気付きでした!
そして、その方法が「Yes,and....」です。
それを当日の活動を振り返りながらアップしたいと思います。
アクティビティ1 「相手の名前を呼ぶ」
まず、自分に、その日に呼ばれたいニックネームを自分で付けます。
「まりもん」「たまさん」「きょーこちゃん」「みみ」「ななちゃん」
誰が誰なのかはちょっと伏せますが(^^;)、それに振りを付けて自己紹介をします。
そして次に、自分の名前を言って、誰かの名前を言います。
名前を言われた人は、また自分の名前を言って、次の他の人の名前を言います。
これを繰り返します。
単純ですが、名前を呼ばれてそれを受け、そして次にボールを渡す・・・といった感じでしょうか。
「Yes,and....」のウォーミングアップのような活動でした。
次に、この活動のままで難易度を増します。
すると、焦ってきます。焦るということは具体的に「相手からの指名を受けるや否やすぐに他の人に回す」という行動に繋がってきました。
そこで万里さんからの一言。
「皆さん、ちゃんと受け止めて、それから返して下さい。急がなくても良い。急いでも大して変わりません。」という言葉。
本当に「ハッ!」とさせられた一言でした。
普段のコミュニケーションも、何度こんな場面に遭遇しただろう・・・と、すぐに振り返って思い出すことが出来ました。
確かに、急いでも急がなくてもそんなに変わらないよな、実際・・・。
気ばかり焦ってしまってたか・・・と反省。
アクティビティ2 「Look up」
上を見上げて、直ぐに視線を下げ、誰かに目を合わせます。
その時に相手と目が合ったら「ドゥードゥ!」と銃を撃つようなポーズと一緒に相手に向けて言葉を発します。
これを何度か繰り返します。
これは、人と目が合った時の嬉しさを自然と感じました。
後で気がついたのですが、人と目が合うと、自然と笑顔になってたな・・・と思います。
「目が合う」という行為だけでも、何か気持ちが通じたような感覚を味わいました。
不思議です・・・。
アクティビティ3 「ジャズでドゥルッドゥ」
一人の人が何でもいいのである単語を言って、隣の人がそれに連想する単語を言います。
連想ゲームのようなものですね。
例えば
A:「太陽」
B:「暑い」
皆:「太陽暑い、ドゥルッドゥ〜!」と、2番目の人が答えを言った後、みんなで繰り返してドゥルッドゥを一斉に言います。
これも、相手が何を言ってくるのか分からない、でも、瞬時に相手の発言を受けとめて、そこから発想を繋げていく・・・、やっぱりこれも「Yes,and...」の活動です。
あ、この「「ジャズでドゥルッドゥ」という名前は多少違ってたと思います^^;。ちゃんとメモしてませんでした、すみません、万里さん。。。。。
アクティビティ4 「I am tree」
まず、一人が「木」になります。(ブログの一番トップの写真のように、です!)
「木がある」という状況を受けて、次に、他の人が、木に関連するような物を動作で表し、木にどんどん状況を付け足していきます。
「私は木陰で休む少女です」と言って、木の側に入ってくる。
「私はひょうたんです」と言って、木の枝からぶら下がるジェスチャーをする。
という風にです。
「え〜!木になにをしたらいいの〜。」とその存在を否定するのではなく、「木があります。だから次に・・・。」と、結局この受け止め方が「Yes,and.....」に繋がる、ということです。
この後、より即興芝居に近いような活動もしました。
1人の人が前に出て、空間の中で様々なイメージでストーリーを作って行きます。
「ここに畳があります」「そして、この畳の横にテーブルがあって・・・」
1人の人が2〜3分くらいストーリーを作ったら、それを聞きながら他の人が続きの想像を膨らまし、バトンタッチ!
活動全てがそうですが、「まずは目の前の現実を受け入れる」というところから全てが始まります。
なんだか人生そのものの考え方みたいですね。
アクティビティ5 「One word」
数人が前に出て、文字通り「一言」ずつ言って行きます。
お題はおとぎ話。
例えば、1人の人が「おじいさんと」、次の人が「おばあさんが」、次の人が「いました」。
「ある日」→「浦島太郎は」→・・・。
最後に、いつもの結末に行く・・・はずなんですが、これがこれがいかない!!!!!
それぞれが頭の中に描いているイメージがばらばらなので、「次はこれがくるだろう!」という予測に反したとき、「え!あ、そうきたか〜><」とちょっとおろおろします。
このタイミングが、見ている方には楽しいのですが、これが実際のコミュニケーションだったら・・・と考えると、相手の話を先回りして考えて、それが外れた時、いつもその発言をきちんと受けて返していただろうか・・・と振り返ってしまいました。
「え、なんで!」「え、ちょっと違うんじゃない?!」
なんてしょっちゅ言ってたような・・・。
こんな気付きにも繋がるんですね、インプロって・・・。
その他の活動
第2部は英語!でした^^
これは、文法を勉強する・・・。英語を正しく発音する・・・。とは全く逆?!の活動。
お題が与えられて、やっぱり即興で会話をします!
英語に自信がない、ずっとしゃべってないから・・・という言い訳?!を一瞬にして吹き飛ばし、「やらなきゃ〜><」の状況に追い込まれてからの底力発揮!!!みたいな感じです^^
「誘う・誘われる・誘いを断る」など、さまざまな「ぶっつけ」のコミュニケーションを楽しみました^^
第1部から、心も体もヒートアップな3時間半を過ごしました!
最後に・・・。
万里さんとお会いする昨年まで、インプロという言葉自体聞いたことがありませんでした。
上にも書きましたが、インプロ=Yes,and...という考え方です。
相手を、目の前の現実を受け止めて、それから自分の意見や行動を繋げていく・・・。
それを今までの人生でできていたら、どれほど人生が変わっただろう、人を傷つけずに済んだだろう・・・と思います。
でも、とにかくこれからです!
感情が絡んだときはなかなか難しいですが、相手が「No,and....」で来たら「こっちだって!」で返したくなりますが、1つずつ、1人ずつ取り入れて、その先に繋がる自分の未来を変えていければと思います。
これが完璧にできるようになったら、私、神様になれるんじゃない?!なんて思ったりもしますが・・・^^;
相手を受け入れる。
人はそれぞれ違うんだと理解する。
偏見を持たない。
いろいろな教えがありますが、どうやって・・・?!
この「どうやって?!」の部分に具体的に作用する方法、それが「インプロ」なのかな、と私は受け止めました。
この「Yes」を、時に「はい」、時に「分かりました」、時に「そうですよね」、時に「なるほどですね」、時に「確かに」・・・・。
と、受け止める言葉を発することで、次の言葉をそこから繋げる。
最初は意識して「Yes、って言わなきゃ」「Yes,って思わなきゃ」と思うかもしれませんが、きっとそれが「言いたくなる」「言ってあげたくなる」って気持ちになったときが、私にとって、インプロ卒業の日かな?!と思います。
っということで、その日まで、万里さん、どうぞ宜しく願い致します^^
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