日 時:2014年3月15日(土曜日)
13:00〜17:00
内 容:日本語教師のための心理学③
『認知行動療法と問題解決法』
講 師:松田てるみさん
今回は『日本語教師のための心理学』最終回の第三回目でした。
学校の行事や、急遽予定が入って欠席された方が今回は多かったため、今までで一番少人数の心理学講座でした。
ゆっくりと、しっかりと、それぞれの思いを発言する時間をたくさん取れました。
①考え方・気持ち・行動の関係を知ろう
②問題が起こったときに整理して行動する技を身に付けよう
この2つをテーマに、1つのテーブルを囲んで、ほぼ4時間、いろいろな、ほんとうにいろいろな話を出し合いました。
導入 〜落ち込んだこと・動揺した出来事〜
・先日の地震(福岡でも震度3ありましたよね!)を経験して、いかに被災地の方達が今まで余震に苦しまれ
てきたか、それを考えると自分の無力さやじれったさなど、本当に身にしみて感じたこと。
・生徒と信頼関係を築いていたと思っていたのに、ある日突然メールの返信が来なくなって、自分に何か悪
いところがなかったか、何か原因があったんじゃないだろうかと寂しい気持ちになったこと。
・ミーティングの時間に遅れて、皆さんに迷惑をかけたこと。昔の自分なら、こんなこと絶対なかったの
に!と、自己嫌悪に陥ったこと。
などなど、テーマに沿って、意外とこんなこと人に話してなかったな、という話がどんどん出ました。
次は、それを分析→松田さんにより心理学の見地からの講座→整理・まとめ。
同様に、『問題解決法』の方も行いました。
詳しくはまつださんのブログ「まつだ.com」に詳しく記載されていますので、どうぞご覧下さいませ^^
今回全3回の心理学講座を終え、分かっているようで分かっていなかった自分の心理、相手の心理を、今までの自分の経験を振り返ることで『考え→気持ち→行動』の関係が少しずつ見えてきました。
全く同じ一つの事実(現実)を目の前にしたときに自己嫌悪に陥る人。あきらめる人。避ける人。責める人。怒る人。後悔する人。明るくとらえる人。
最終的にその人の「性格」ととらえて終わっていたものが、どんどんヒモをとき、まるで逆算するように気持ちと行動の関係を見て来ました。
今回の目的は、自分を知り、相手(学習者)を知る。そして、その対処法を具体的に学ぶことで、より授業に役立つ、うまくいくコツをつかもうというシリーズでした。
参加者の皆さんも恐らく同じ気持ちだと思うのですが、何より「自分」という人間を客観的に見て、見られて気がつく「私って・・・・」の発見の面白さ!
自分が当たり前と思ってとらえていた物事が、人によってこんなにとらえ方が違うのか!と驚くこともしばしば。
「心理学」という、難しそうで、複雑そうな分野を、「やさしい」と「日本語教師」というキーワードにのせて開催された
『日本語教師のためのやさしい心理学』
今後、講師の松田さんの目指す、さまざまな分野の方達のための心理学は、ストレスをうまく解消できなかったり、いろいろなことを自分で背負いすぎてしまう現代の人間にとって、きっと救世主的存在な講座になっていくんだと思っています。
もちろん今後も「日本語教師のための〜」も引き続きお願いしつつ(松田さん、宜しくお願い致します!)、「○○のための やさしい心理学」が、どんどんいろんな分野で頑張っていらっしゃる方々に浸透していきますように・・・。
次回6月からの講座も、みなさん楽しみにしていて下さいね!
*次回のはぁと倶楽部のご案内は、また近々Up致します!
講師の松田さん、参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
入江ちほみ
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