【第24回】はぁと倶楽部(2014.10)

日 時:2014年10月31日(金曜日)

    12:30 〜 15:30

場 所:福岡アジアビジネスセンター(福岡市天神)

内 容:インプロ(即興芝居)を日本語教育に取り入れてみよう!

講 師:宮本 万里さん(NY在住)

参加者:8名

【Introduction】


今回のはぁと倶楽部は、まだ日本では、特に福岡では珍しいインプロという手法を用いてNYで日本語を教えていらっしゃる宮本万里さんを講師としてお招きいたしました。


「インプロ、すっごく興味があったんです!」

「福岡で開催されるなんて、すっごく貴重な機会ですよね!」


と、皆さん思い思いの気持ちでワクワクしながら参加していただいきました。

私も万里さんとの出会いをきっかけに、この「インプロ」というものに興味を持ち始めました。

今回は、私を含めてほとんどの方がインプロ初体験です!

 

【活動内容】


今回は、インプロ導入編ということで、インプロがどんなものを「体験版」としてプログラムを組んでくださいました。

 

(*以下、ゲーム名は仮題です。)

 

①自己紹介ゲーム

 みんなで輪になり、リズムに合わせて自分の名前、相手の名前をテンポ良く言って全員と自己紹介をします。

こんなに体力をつかう自己紹介は初めてでした!体を使うと、なんだか頭も活性化されているような気がしました。

 

②トランプイマジネーションゲーム

 といっても、座ってカードを引き合って・・・ではありません。一枚ずつカードを引き、それぞれ自分が引いた数字を、「もし、自分が冷蔵庫の中身なら?」というお題で想像を膨らませます。自分が引いた数字の大きさでイメージするのか、量でイメージするのかは自由。

「あなたは何ですか?」と相手のイメージを聞き出し、自分のイメージと照らし合わせて相手の数字を想像して自分と一番近い数字では?と思う人とペアを組みます。

これを「冷蔵庫の中身編」と「動物編」でしました。

イメージって言葉で伝えにくいものですが、こうやって何かに形をかえると、結構イメージって具体的に表現できるんだなって発見!!でした。

 

③文章繋ぎ

  参加者で順番に文章をつないで、一つの長いお話を作ります。例えば一人の人が

「昨日は」。そして次の人がその言葉に単語をのせていきます。「とっても」「寒かったので」「友達と」という風にです。単語でどんどん文章を作った後は、今度はもう少し長いバージョンで。逆接の「ところで」「が」「しかし」なんて前の人に言われたら「そ、そ、そんな〜><」ってあたふたしちゃいます!それも即興、即興^^

 

④ボールコミュニケーションゲーム

 みんなで輪になって、見えないボールを手にし、それを誰かに投げ合いながら、ボールと一緒にコミュニケーションのキャッチボールをします。

ボールを受けて、投げて・・・。まさしくコミュニケーションと一緒ですよね!

 

⑤単語当てクイズ

 上の写真にもあるように、万里さんが前で英単語の紙を持って一人が万里さんに背を向けて、他の人たちがその英単語を見てそれを表す言葉だけで当てさせるゲームです。一番の盛り上がりを見せたのでは?!

「もっとやりたい〜^^」って声が上がったほどですから♪♪♪


 

最期に・・・。


大人になればなるほど、初めて学ぶものって楽しいですよね!

今回のインプロもまさにそうでした。

イタリアの道化師から生まれたと言われているこのインプロという活動は、まさに心も体も「楽しい!!!」って叫んでいるような、そんな時間でした。


この「楽しい!」に、「日本語」を組み込んで、「楽しくて、覚えやすくて、忘れにくい」というステップが作れるように、私たち日本語教師もまた新たな扉をあけるきっかけになった、そんなスタートだったような気がします。


子どもの時は、あんなに頭も体も心も動かして、全身でいろんなことを吸収していたのに、知らず知らずのうちに頭や体や心を動かさなくても済むようなことを選んでいろんなことを済ませてしまっているような気がします。


っと、そんなことをふと思った今回のワークショップでした。


生徒と一緒に全身を動かしながら学ぶのもいいな、と大切な発見をさせていただきました。


次回は、万里さんの帰国にあわせて来年の3月頃(未定)を予定しています。また詳細はお知らせしますね。


参加者の皆さん、何より日本滞在中の大切な時間をこのワークショップに割いてくださった講師の宮本万里さん。

本当にどうもありがとうございました!


これからもどんどん福岡にインプロの風を吹き込んでください。